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【悩める人必見】マンション管理会社への転職のコツを伝授 中編~採用ライン~

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この記事は『中編部分』です。
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【悩める人必見】マンション管理会社への転職のコツを伝授 前編~実態編~上がらない給料、給料1カ月分にも満たないのに「あるだけマシ」と恩着せがましく言われるボーナス、毎日追われるノルマ、計算したくもない時間単価。 このご時世、こんな悩みに嫌気がさしてる方は多いと思います。 そんなあなたに、今回は「マンション管理業界への転職」についてご紹介します。...

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後編では「実際にマンション管理会社に転職するための具体的なプロセス」をご紹介しています。
この中編をすっ飛ばして先にご覧になりたい方は▼コチラ▼をご覧ください。

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【悩める人必見】マンション管理会社への転職のコツを伝授 後編~転職プロセス~「マンション管理業界への転職」を希望されている皆さんに、転職サイトには書いてない(というか書けない)リアルな転職のコツ・ポイントをご紹介します。後編では、実際に『高待遇』なマンション管理会社に転職するためのプロセスを具体的にご紹介します。...

前半記事の振り返り

この記事は、こんな方にオススメです。

  • 給料が一向に上がらず、将来設計に不安を感じている社会人の方
  • 毎日ノルマに追われて今の仕事に辟易している社会人の方
  • 転職したいけど、特に希望の職種がないリクルーターの方
  • マンション管理業界に興味があるけど、実際現場はどうなのか知りたい就活生の方
  • マンション管理会社に勤めているけど、隣の芝生はどうなのか気になる同業他社の方

更にこの記事を読めば、こんなメリットがあります。

  • 給料が安くて将来に展望が持てない方も、お金の不安を取り除ける。
  • 未経験、職歴や学歴がない方も、転職先としての希望が持てる。
  • いざ転職するときの準備や心構えが分かり、転職しやすくなる。

簡単に結論をまとめると、

  • 一昔前は「ブラック」の代名詞だったが、最近かなりホワイト化が進行中
  • 「残業時間削減」「テレワーク導入」が浸透
  • 人手不足で採用されやすい
  • 『財閥系』『デベ系』『独立系』とカテゴリがある
  • カテゴリによって待遇や仕事内容が違ってくる
  • 未経験でも年収450万円(月収25万)
  • うまく立ち回れば7年目で700万円超え(月収40万はいける)
  • 採用基準は、能力より人物優先の傾向が高い
  • 40代未経験でも全然イケる
  • 老後は「管理員」採用が約束されて食いっぱぐれない

このようになります。

管理業界に10年以上身を置く私の実験談に基づくお話ですので、他の転職情報サイトや掲示板の書き込みよりも、より現実的な記事になっています。

それでは内容について、細かく見ていきましょう。

『マンション管理会社への転職』転職ライン編

ここからは、実際にマンション管理会社へ転職する際のポイント、事前準備やコツをいろいろご紹介します。

転職できるライン

どこの業界、どこの会社にも、「年齢」「学歴」「職歴」「資格」など、相応のラインが存在します。

マンション管理業では、時世の流れもあり、このような傾向があります。

要件コメント
年齢27~37歳(ある程度社会人経験を積んだ人がターゲット)
職歴や人物像によっては~45歳でも十分可
学歴新卒だと学歴フィルターがあるが、中途は『高卒以上』で可
(現に私、かわぐちろろも高卒だったりします)
職歴特に問わないが、接客業(BtoC)の経験者は好まれる
特に前職が管理会社や不動産系なら即戦力が期待されるが、「前職を辞めた理由」によっては「すぐに辞めるかも」と警戒され、面接時に人物像が厳しめに評価される傾向あり
資格無くても良い。ただし管理業務主任者・簿記(3級で十分)・マンション管理士などの関連資格を持っているとかなり高ポイント

かわぐちろろ

実際私も「高卒」「スキルなし」「全くの未経験」「年齢30代」「前職は警備員」という状況でしたが入れました。

20代はバイトや派遣で食いつなぐ貧困層でしたが、未経験から始めて年収300万円未満が700万円超になれる業界、という面では、非常に魅力的な業界だと思ってます。

ここから少し細かく紹介していきましょう。

推奨年齢は「若過ぎず、年寄り過ぎず」

考えてみてください。マンション管理会社のメインのお客さんは誰ですか?

そう、「マンションの所有者」です。

言いかえれば『ン千万円~ン億円の超高額なお買い物をした資産家』です。

(住宅ローンを組んでいるかどうかは別にして)マンションのフロント担当は、そんな超高額なお買い物をした資産家を相手に、コンサルタントのような立ち位置で、その高額な資産の保全についてノウハウを提供する役割が求められるわけです。

そんな役割、

ども!よろしくおねがいしゃーす!

こんな若いお兄ちゃんが担当に当てがわれたら

・・・大丈夫か?

という気持ちになること請け合いです。
(悲しいかな、人は見た目で判断するものなんです・・・。)

原著は新書で190万部を売り上げたロングセラー。しぐさや、服装、表情など、人間は言葉以外に多くの情報を発している。この非言語(ノンバーバル)コミュニケーションの本質を、漫画でさらにわかりやすく面白く紹介します。

転職業界では、将来性の観点から高齢の方よりも若い人の方が好まれる傾向が強いです。

もちろんマンション管理業界でも、社員の年齢層の調整を視野に採用を薦めていますから、『高齢すぎる』方の採用は難しいです。

しかしながら、ことマンション管理業界では、営業対象の顧客層と社会人としての経験不足の観点から「若すぎる」という点で、逆にマイナス評価を受けることがありえます

逆に、これに見合うだけの社会人経験と人物像を備えていれば、例え年齢が高くても採用できる見込みがあるということです。

必ずしも「年をとっているから採用されない」なんてことは無いことを知っておいてください。

理想としては「頼りがいのありそうな落ち着いた人」だね!

めざせ、セバスチャン!

学歴フィルターは「あって無いがごとし」

前編記事【悩める人必見】マンション管理会社への転職のコツを伝授『業界内のヒエラルキー』で、「財閥系」「デベロッパー系」「独立系」という暗黙のピラミッド構造について紹介しましたが、転職(中途採用)では、学歴は特に重視されません。

昔は「March以上の大卒」とハッキリ書いていた会社もありましたが、最近では「高卒以上」としており、学歴基準は、あって無いようなものと考えていいと思います。

中途採用は、学歴よりも「人物像」や「社会人経験」を重要視してるよ

「上っ面が良くても中身がダメ」って人もいるし、逆に「学歴はないけどスーパーマン」って人もいるから、むしろ学歴でフィルターを掛ける意味がないってことね!

職歴は「ちゃんと人と話せるか」

職歴判定は、これまで経験してきた業務やスキルもさることながら、『人物像』や一定の『対人スキル』があるかどうかを一番に評価します。

簡単に言うなら、「人と話せるか」です。

「人と話せるか」というのは、単に言葉のやりとりをするだけでなく

  • 人の話を最後まで聞けるか
  • 相手が話しを遮る話し方をしていないか
  • 人の話の要点をかみ砕いて理解できるか
  • 分からなかったら「~~は●●ということですか?」と聞いた相手に聞き返せるくらいの器量があるか
  • 理解した後に、ちゃんと返事ができるか
  • 質問されて分からなかったら「分からない」と答えるのでなく「後で確認してお答えします」と返せるか
  • 相手の問いかけに「でも」「いや」「違う」の否定語から入らず「そうですか」と一旦相手の言葉を飲み込んでから返答するような配慮ができるか

こういった「相手を慮る話し方」が自然にできるかを言います。

これは知識で知っていればある程度カバーできそうですが、何年もの間仕事や私生活で慣れ親しんだ「癖」がでてくるもので、一朝一夕で習得できるものではありません。

ことマンション管理では、相手の心情に寄り添って仕事をしないとやっていけませんので、表面的な資格要件よりも、こういった「社会人としてちゃんとしているか」を見られます。

だからお客さんと接する機会が多いBtoCの「接客業」「営業職」が重宝されるんだね

異業種なら、理想は高級デパートの外商担当!

余談ですが、「前職も管理会社」「前職が不動産系(売買、仲介、賃貸の管理)の仕事をしてた」というなら、行かの特徴やある程度のノウハウが期待できるので、採用の最有力候補となり得るでしょう。

ですがそういう方は、なまじ業界を知っているため、「売買よりも管理の方が楽そうだから」「今の管理会社が嫌で、仕事をリセットしたいから」と、浮ついた気持ちで応募してくる方も少なからずいるので、逆に業界経験者は人物評価で未経験者よりも厳しめに見られることが多いそうです。

資格は「あれば良いけど、なくてもイケる」

マンション管理業のフロント担当として使う資格は、おおむね次のとおりです。

優先度資格名
必須・管理業務主任者
・損害保険募集人(基礎・火災単位)
あれば良い・マンション維持修繕技術者
・マンション管理士
・日商簿記(3級)
無くていい・日商簿記(2級以上)
・宅地建物取引士
・建築士
・ビジネス法務検定
・施工監理技士(各種)
・電気主任技術者
・賃貸住宅経営管理士
・インテリアコーディネーター
・その他有象無象

「管理業務主任者」は、マンション管理会社と管理組合とで締結する『管理委託契約』の重要事項説明や、年間の管理業務を報告する『管理事務報告』をする際に必要な国家資格で、これがないとフロント担当として1人で業務をこなすことができません。

また「損害保険募集人(基礎単位・火災単位)」は、マンションの火災保険を契約する際に必要となりますので、必須資格と言えます。

ですが、これらは「業務の一部で必要になる資格」であって、持ってないと何もできないわけではありません。

「管理業務主任者」の試験は年1回しかなく、しかもかなりマイナーで、業界人でない限り持っている人自体が極めて稀な資格です。

逆に業界人でないのに持ってたら「趣味は資格ゲッター?」と思われるレベルの超マイナー資格だよ!

そんな資格を最初から持っていることを全員に期待していたら、採用自体ができなくなってしまいますし、入社後に取得すればいいだけのお話ですので、無くてもマイナス評価を受けることはないと考えてください。

採用する側の管理会社からすれば、必要な資格を取っている人は「入社後に資格を取る時間を短縮できて業務に専念させられる」というメリットがありますし、もし未経験なら「それだけやる気がある」と評価され優先的に採用しようという気になりますので、とっておいて損はありません。

転職時の最有力の武器になりますので、できれば頑張って取りましょう。

まとめ!

マンション管理業界の採用基準は、このような傾向があります。

要件コメント
年齢27~37歳(ある程度社会人経験を積んだ人がターゲット)
職歴や人物像によっては~45歳でも十分可
学歴新卒だと学歴フィルターがあるが中途は『高卒以上』で可
一言で言うなら、あって無いがごとし
職歴特に問わないが、接客業(BtoC)の経験者は好まれる
特に前職が管理会社や不動産系なら即戦力が期待されるが、「前職を辞めた理由」によっては「すぐに辞めるかも」と警戒され、面接時に人物像が厳しめに評価される傾向あり
資格無くても良い。ただし管理業務主任者・簿記(3級で十分)・マンション管理士などの関連資格を持っているとかなり高ポイント

次の記事では「実際にマンション管理会社に入るためのプロセス」や

とくに『業界でも高待遇な財閥系の管理会社に入るためのテクニック』について、詳しくご紹介していきますでので、引き続きご覧ください。

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【悩める人必見】マンション管理会社への転職のコツを伝授 後編~転職プロセス~「マンション管理業界への転職」を希望されている皆さんに、転職サイトには書いてない(というか書けない)リアルな転職のコツ・ポイントをご紹介します。後編では、実際に『高待遇』なマンション管理会社に転職するためのプロセスを具体的にご紹介します。...

ではこのへんで。かわぐちろろでした。

マンション管理士かわぐちろろ の【ろろ余談】

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