
マンションの管理運営をお手伝いする管理会社。
役員の皆さん、居住者さんは、管理会社とどんなお付き合いをしてますか?
管理会社担当フロントは、理事会の役員、居住者さんと、どんなお付き合いをしてますか?
管理会社は、管理組合から業務の委託を受けて、マンションのメンテナンスや日々の管理業務を中心に、様々なお仕事をしています。
しかし、管理会社の「役割」と「役目」について、深く考えたことはあるでしょうか。
この記事では、管理会社の「役目」と「役割」ついてご紹介いたします。
はじめに
マンションの管理会社に興味があるんだけど、管理会社ってどんなことするんだろ
実際管理会社って何のためにあるんだろ。よく分からないわ
こんなふうに、マンション管理業界に採用面接に来る就活生の皆さんは、一通りの業界研究をされていますが、殆どがHPに載っている内容の通り一辺倒のことが関の山で、実情を知っている人はまずいません。
それはそのはず。実際の仕事をしていないので分かるはずはありません。当然ですよね。
しかし、現役の管理会社フロント社員でも、
- マンションにとって、管理会社は何のためにあるのか
- 管理会社は、マンションに何を求められているのか
これを突き詰めて考えている人は、意外と(?)いません。
マンション管理会社に限らず、あらゆる業界でも、自分たちの業務の必要性、有用性について突き詰めて考えている人は殆どいないのではないでしょうか。
フロント社員の方は、こんなことを役員から言われたことはありませんか?
お宅らはプロなんだから、プロらしく仕事しろ!
何のためにお宅らに頼んでるのか分からないわ
「プロとして仕事をしろ」と言われるのは、ホント手厳しい言葉です。
・・・私もよく言われました。
顧客ニーズをつかみきれず、良いアプローチができないとき、たまに投げかけられる言葉ですが、言われたときに結構凹んだものです。
管理業界に限らず、いろんな業界で同じ思いを抱いた人がたくさんいるのではないでしょうか。
ですが、ご安心ください!
相手のニーズにぴったりハマる提案は、必ずしも毎回できるものではありません。
しかし、自分の業務の本質、つまりは自分の業務の「役割」と「役目」をしっかり押さえていれば、自ずと業務の精度が上がり、相手の評価も得られるようになります。
私もこのポイントを意識してお付き合いをして以降、お客さん付き合いが良くなりました。
今回の記事は、10年以上管理業界に身を置く私が体験として身に付けた秘策をお教えします。
この記事はこんな人にオススメ
この記事は
- マンション管理を平平凡凡と続けている管理会社のフロント担当の方
- マンション管理業界に入ろうと思っている就活生の方
こんな方にオススメです。
今回の記事は、管理会社フロントに限らず、異業種の社会人の方にとっても、自分が日ごろ行っている仕事・業務の本質を考えるきっかけなると思います。
これを読んで実践すれば、
そして顧客満足度を上げられ、案件が寄り通りやすくなるほか、仕事で失敗しても大目に見てもらえるような信頼関係を生み出せます。
それでは、どうぞ!
『管理会社の役割と役目』の結論
簡単に結論をまとめると、
このようになります。
そもそも管理会社のフロントって何する人?
というかたは、まずは▼コチラ▼の記事からご覧ください。


それでは内容について、細かく見ていきましょう。
『管理会社の役割と役目』について
お宅らはプロなんだから、プロらしく仕事しろ!
何のためにお宅らに頼んでるのか分からないわ
これらの言葉はひとえに、「役割」と「役目」のどちらか(もしくは両方)が、相手の要求に満たなかった時に出る言葉です。
では、管理会社の「役割」や「役目」とは何なのか。それを考えていきましょう。
管理会社の「役割」とは
管理会社の役目は、管理組合と結んだ管理委託契約を正しく履行することです。
そんなの当たり前じゃないッスか!!
―――と思われる管理会社フロント担当やマンション役員の方も多いと思いますが、意外と履行されていないことが多くあります。
そもそもマンション管理会社と結ぶ管理委託契約は、主に以下4つの内容があります。
業務種別 | 主な内容 |
---|---|
事務管理業務 | 総会・理事会の支援やお手伝い 管理費などの出納(収入・支出の管理) 決算、予算案の作成 管理費未納者への督促 点検・検査業務の届出や助言 図面等の図書の保管 |
管理員業務 | 管理員の派遣 受付、点検の立会い 日常清掃(清掃兼務の場合) |
清掃業務 | 日常清掃 定期清掃 その他特別清掃 |
建物設備管理業務 | 建物の外観目視点検 各種設備の定期点検 法令に基づく定期点検 |
これらの内容が全て行われることを「契約」として約束しているので、必ず行うことが義務付けられており、殆どの管理会社はそれができている(と思います)。
しかし、『大枠』の内容は履行されていても、契約書の内容の細かいところまで正しく履行されているとは限らず、結構抜け漏れがある場合があります。例えば―――
- 契約書には「点検回数:年4回」と書いてあるが、実際には年3回しかしてない。
- 管理費の滞納者への督促方法は「6ヶ月まで毎月電話」とあるが、実際には4ヶ月までしか電話をしていなかった。
- 清掃箇所に「機械式駐車場ピット内:ゴミ拾い」と書いてあるが、実際には行っていない。
- 廊下の清掃方法に「床面:拭き掃き」とあるが、実際には「拾い掃き」しかしていない。
- 清掃方法に「照明拭き:年1回」とあるが、実際には行っていない。
など、契約内容のかなり細かいところまで目を光らせると、意外にも抜け漏れがあったりします。
どんな理由があれ、これは明らかに『契約不履行』です。
こういうちょっとしたところから、お互いの信頼関係にひびが入ることがありますので、特に管理会社フロント担当は注意をしてください。
契約不履行はあっちゃいけないことだけど、それには必ず理由があるから、原因を明らかにして再発防止に取り組もう!
それと、業務不履行が分かったら、隠さずちゃんと相手にごめんなさいをしましょうね!
管理会社の「役目」とは
マンション管理組合にとって、管理会社の役目とは『“知識”と“知恵”と“経験則”の提供』です。
知識
知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。
Weblio辞典 ~知識~
知恵
物事の道理を判断し処理していく心の働き。物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。
Weblio辞典 ~知恵~
つまり『知識』とは「知っている情報そのもの」を指し、『知恵』とは「知っている内容を活用すること」を指します。
経験則
実際に経験する事柄から見いだされる法則。
Weblio辞典 ~経験則~
そして『経験則』とは「経験から導き出される未来予想」を指します。
マンション管理会社に求められることとは、
- 【知識の提供】知っていること(情報)を挙げ
- 【知恵の提供】その情報を活用する術(ノウハウ)を提供し
- 【経験則の提示】過去の事例から相手に未来の姿を想起させる
この3点こそが『役目』とされています。
よくこんなことを言われませんか?
他のマンションではどうなの?
この言葉には、自分たちの知りえない情報やノウハウ、そしてそのノウハウを経た先にどんな姿となったのかという事例を踏まえ、自分たちがこの先どうなるのかを未来予想したいというニーズに他なりません。
管理会社に求められているのは、まさしくこういったコンサルタント的な業務なのです。
だれでも失敗したくないから、他の成功事例や失敗事例を知りたいって思うのは、当然のことだよね
それを叶えられるかどうかが、管理会社の力量が試されると言っても過言ではないわ
まとめ!
管理会社の「役割」と「役目」は次のとおりです。
そして「役割」とは約束事。「役目」とは期待されていることで、具体的にその「役割」とは
- 【知識の提供】知っていること(情報)を挙げ
- 【知恵の提供】その情報を活用する術(ノウハウ)を提供し
- 【経験則の提示】過去の事例から相手に未来の姿を想起させる
この3点に集約されます。
そのことを意識して業務に臨めば、自ずと相手の満足度の高い仕事ができることでしょう。
一朝一夕にはいきませんが、意識するだけでもかなりの差が出ますので、まずは心掛けから始めましょう。
ではこのへんで。かわぐちろろでした。
かわぐちろろ の【ろろ余談】
考えることが行動に繋がるよ!